赤ちゃんの言葉の初め

赤ちゃんの発する「喃語」を取り混ぜて語りかけをしてやるといいでしょう

赤ちゃんが話し出すのは、生後1‐2ヶ月もたてば、機嫌のよいときには、「あー」などの母音をいい始めます。そして、3ヶ月にも入ることになると、「マ」「ブ」というような口唇音が出始めます。この音は、赤ちゃんにとって発音しやすい音だからです。

とくに、これは意味を考えて赤ちゃんが話しているわけではありません。お母さんの語りかけに答えようとしている時期にさしかかっている、または、お母さんに呼びかけようとしている、そういう発達がみられるようになってきたことのあらわれです。

これは、とりもなおさず、自分以外の人物とコミュニケーションをとろうとする準備ができつつある、と見られています。これが喃語といわれるものです。この喃語が表れ始める頃には、よりいっそうお母さんの語りかけが必要となってきます。もちろん、赤ちゃんによって発達の速度も質も違いますので、一概に何ヶ月たったから喃語を発していなければならない、ということはありません。赤ちゃんの様子をよく見ていて、喃語をいい始めたな、と思ったときに、お母さん、そして周囲の人はもっとたくさんの語りかけをしてあげると、脳の発達によいのです。

このとき、赤ちゃんの発する「喃語」を取り混ぜて語りかけをしてやるといいでしょう。たとえば、「おっぱいよ。マンマよ」「お湯どうぞ。おブですよ」というようにです。食べ物に対する欲求の強さは、人間の数ある欲求のなかでも強いものですから、これと口唇音とを結び付けてやることで、赤ちゃんは理解しやすいのです。自分が初めはわけもわからず、発していた言葉が、何かの意味をもっているということがわかってくるわけですね。それが「認識」という大脳の中の知的な発育の最初の基礎が築かれたといえるでしょう。